グリーンパンは安全性が高いってほんと?
グリーンパンの有害物質0%ってなに?
グリーンパンの違いについて詳しく知りたい。
そんな人向けの情報となります。
グリーンパン(GREEN PAN)は、砂由来のセラミックでコーティングされたノンスティックフライパンです。従来のフッ素樹脂コーティングのように、過熱時に有毒ガスを放出する危険性がなく、安全性の高いフライパンとして注目されています。
セラミック(英語: ceramic)とは、狭義には陶磁器を指すが、広義では窯業製品の総称として用いられ、無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体を指す。
引用: ウィキペディア(Wikipedia)
グリーンパンは「Thermolon™(サーモロン)」という特許を取得しており、セラミックコーティングに有害物質が含まれていないことを保証しています。ここが安全性が高いと言われる所以です。
また、グリーンパンは安心して使えるだけでなく、おしゃれでかわいいデザインも人気を後押し。TVドラマで用いられたり、インフルエンサーが使用したり、料理でテンションが上がる映えるフライパンでもあります。
本記事でわかる内容はこちら。
- グリーンパンの安全性が高い3つの理由とは
- グリーンパンのデメリットは火加減の難しさ
- グリーンパンの気になる3つの疑問と注意点
- グリーンパンのおすすめシリーズと人気商品
- 公式限定クーポンとリサイクルを活用しよう
フッ素樹脂コーティングは、人体や環境への影響があることから、欧米ではグリーンパンをはじめ、セラミックコーティングのフライパンが主流です。日本でもエシカルな人を中心に買い替えが進んでいます。
グリーンパンの安全性が高い3つの理由とは
セラミックコーティングのパイオニア
グリーンパン(GREEN PAN)は、世界で初めてフッ素樹脂を使用しない、ノンスティックフライパンを開発したベルギーのブランドです。安心安全なセラミックコーティングのパイオニアと言えます。
安全性が高い3つの理由がこちら。
- 素材:有害な化学物質PFOAを含まない
- 使用:過熱時に有毒ガスが発生しない
- 企業:安全意識の高い欧米メーカー
グリーンパンと一般的なノンスティックフライパンとの違いは、素材に有害物質を含むか、過熱時に有毒ガスが発生するかの2点です。
さらに踏み込んで考えると「人体や環境に影響を及ぼすか」が違います。知れば知るほど、ちょっと怖いお話です。
項目 | グリーンパン | 従来のフライパン |
---|---|---|
コーティング素材 | サーモロン | フッ素樹脂 (テフロン) |
PFOAの使用 | なし | フッ素樹脂の接着材に使用 |
耐熱温度 | 約450℃ | 約260℃ |
備考 | フッ素樹脂とテフロンは同義です。テフロンは米デュポン社(現ケマーズ社)が持つ、フッ素樹脂の登録商品のこと。 |
専門用語が多くてややこしいのですが、安全性に問題があるとされているのは、フッ素樹脂(テフロン)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)です。
厳密にはフッ素樹脂はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のことで、デュポン社のテフロン以外に、ダイキン社のポリフロン、AGC社のフルオン、NOK社のレアフロンがあります。
フッ素樹脂の有害性
目や喉の痛み、発熱や頭痛のおそれがある
- サーモロン → 過熱時に有毒ガスが発生しない
- フッ素樹脂 → 過熱時に有毒ガスが発生する
フッ素樹脂は高温になると「有毒ガス」や「微粒子」を放出することがわかっており、人が吸引した場合、ポリマーヒューム熱という症状を引き起こす可能性があります。
日本での発生事例はこちら。
55歳女性.鍋に火をかけて寝てしまい,2時間後に呼吸困難を自覚し当院へ搬送となった.発熱と低酸素血症があり,胸部CTにて中枢側優位のすりガラス陰影を認めた.気管支鏡検査では気管支肺胞洗浄液にて好中球増多があり,経気管支肺生検では軽度の胞隔炎の所見であった.フッ素樹脂加工鍋の使用歴から,ポリマーヒューム吸入による肺障害と診断した.
引用: フッ素樹脂加工鍋の過燃焼にて発症したポリマーヒューム吸入による肺障害の1例 | CiNii Research
火をかけたまま寝るとはけしからん!という声が聞こえてきそうですが、グリーンパンであれば、有毒ガスの発生リスクそのものがなく、安心して使うことができます。
PFOAの有害性
発がん性のおそれがある
- サーモロン → 接着剤なしで安全
- フッ素樹脂 → 接着剤のPFOAが有害
フッ素樹脂のノンスティックコーティングには、接着剤にPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が使用されており、このPFOAが発がん性のおそれがある有害物質です。
国際がん研究機関(IARC)にて、PFOAは発がん性のおそれがある物質に分類済み。また、2022年現在ではPFOAだけでなく、有機フッ素化合物全体(PFAS)が問題視され、世界的に規制が進んでいます。
グリーンパンのセラミックコーティングをはじめ、フッ素樹脂以外のノンスティックフライパンが世界基準になりつつあります。
日本の安全意識は低め
第11回世界食料安全保障指数によると…
- ベルギー → 食の品質・安全性で世界4位
- 日本 → 食の品質・安全性で世界30位
英国のエコノミスト誌がまとめた「世界食料安全保障指数(Global Food Security Index 2022)」によると、品質・安全性カテゴリで日本は欧米に大きく遅れを取っていることがわかります。
品質・安全性のランキングはこちら。
順位 | 国名 | 順位 | 国名 | 順位 | 国名 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | カナダ | 11位 | スウェーデン | 21位 | ポルトガル |
2位 | デンマーク | 12位 | オランダ | 22位 | ブルガリア |
3位 | アメリカ | 13位 | オーストラリア | 23位 | コスタリカ |
4位 | ベルギー | 14位 | ブラジル | 24位 | メキシコ |
4位 | フィンランド | 15位 | ポーランド | 25位 | ロシア |
6位 | フランス | 16位 | アラブ首長国連邦 | 26位 | トルコ |
7位 | イスラエル | 17位 | オーストリア | 27位 | スロバキア |
8位 | ノルウェー | 17位 | スペイン | 28位 | ルーマニア |
9位 | アイルランド | 19位 | ギリシャ | 29位 | イギリス |
10位 | アルゼンチン | 20位 | ドイツ | 30位 | 日本 |
上位は欧米諸国がずらりと並びます。
アジアは軒並み低く、日本の30位がもっとも高く、マレーシア38位、中国46位、韓国50位と続きます。日本では中国産が…という話になりますが、世界から見るとそこまで差はないのかもしれません。
日本は総合順位だと世界6位です。食の入手しやすさが世界No.1に輝くなど、素晴らしい一面もあるのですが、食の品質・安全性でかなり遅れを取っています。
ここからわかるのは…
日本は安全性の意識が低い!
ということです。(o;ω;o)ウゥ
フライパンの話に戻すと、フッ素樹脂やPFOAの有害性がわかっていても、日本で規制が入るのは、欧米で規制が入ったあと。つまり、食においてもフライパンにおいても、真に安全かは欧米基準でのチェックが必要になります。
ここまでの内容をおさらいすると…
- 素材:有害な化学物質PFOAを含まない
- 使用:過熱時に有毒ガスが発生しない
- 企業:安全意識の高い欧米メーカー
グリーンパンはセラミックコーティングで、過熱時に有毒ガスを発生することがありません。また、有害物質のPFOAを使用していないため、人にも地球にも優しく、安心して使うことができます。
グリーンパンのデメリットは火加減の難しさ
料理好きでエシカルな人向き
グリーンパンは安全性が高く、安心して使えるのがメリットな一方で、ややデリケートな一面があります。慣れるまで火加減が難しく、料理に時間をかけられる余裕がないと、面倒に感じるかもしれません。
使いこなしの一手間がこちら。
- 調理前に予熱と少量の油が必須
- 弱火から中火までで調理する
- 金属製の調理器具を使わない
- 使用後は手洗いでしっかり洗浄
グリーンパンは調理前に30秒〜1分の予熱が必須です。また、フライパンを温めてから少量の油かバターを入れて、焦げつかないよう中火以下で仕上げることが推奨されています。
「火力全開でささっと温めて…」
「具材を入れてから油を引いて…」
「調理後は食洗機に放り込んで…」
こんな使い方はできないとお考えください。
また、金属製の調理器具はセラミックコーティングを傷つけてしまうのでNG。グリーンパンに使えるのは、シリコン製や木製の調理器具です。
ポイントは焦がさないこと
グリーンパンは焦がししてしまうと、お手入れが大変になります。そのため、予熱で温める、火加減に気をつける、適量の油を引くなど、料理の基本をしっかり守ることが大切です。
以下、公式サイトより。
Q.焦がしてしまった場合の洗浄の仕方を教えてください
A.少しフライパンや鍋の熱さが取れたら、お湯を張り、中性洗剤を少量入れて30分から1時間程度放置してください。※焦げ付きが酷い場合はさらに長く置いてください。汚れがするっと取れる状態になったらスポンジに洗剤をつけて洗ってください。
グリーンパンは焦げや油分を残したまま使用すると、くっつき、こびりつき、焦げつきがひどくなり、さらに痛めてしまいます。
ずばり、、、中上級者向きのフライパン!
(。+・`ω・´)キリッ
グリーンパンは見た目のおしゃれさ、かわいさから「グリーンパンで料理をがんばる!」という気持ちで手に取りがちですが、初心者にはやや取り扱いが難しい、デリケートなフライパンだったりします。
ポイントをおさらいすると…
- 調理前:予熱してから少量の油を引く
- 調理中:中火以下で焦がさないように
- 調理後:手洗いで丁寧に汚れを落とす
グリーンパンは時間や手間をかけられる料理好きや、エコや環境問題に関心のあるエシカルな人に向いています。もちろん、安全性の高いフライパンを使いたい人にもおすすめです。
グリーンパンの気になる3つの疑問と注意点
グリーンパンの気になる疑問です。公式サイトのFAQより「これだけは知っておきたい!」という項目を3つだけピックアップし、要点をまとめてみました。
中国製だけど安全なのか?
グリーンパンはベルギーでデザインし、中国の自社工場で製造された中国製です。その安全性の高さは、工場のISO認証をはじめ、中国国内初となるSGS認証を受けていることからわかります。
SGSは、スイス・ジュネーヴに本拠を置き、検査、検証、試験、および認証を行う企業。認証企業としては世界最大の規模を持つ。世界100か国以上に1,800以上の事務所と研究所を持ち、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている。
引用: ウィキペディア(Wikipedia)
食材がこびりつくのはなぜ?
- 予熱が不十分である (中火30秒〜1分程度)
- 調理中の火加減が強い(熱伝導が良いので注意)
- 油なしで調理している(少量の油かバターを引く)
- 洗剤を使っていない (中性洗剤でよく洗う)
内面がカケてしまったけど安全?
グリーンパンのセラミックコーティングは、有害物質を一切使用していないため、コーティング面に傷がついたり欠けてしまったりしても健康上何も問題はありません。
フライパンに傷がついてしまいノンスティックが損傷しても、安全上の問題はなくホーローのフライパンのように使い続けることができます。
グリーンパンのおすすめシリーズと人気商品
初めての人
グリーンパンはどのシリーズがおすすめなんだろう。種類が多いのでどれを選んだらいいか悩むなぁ。
個人的なおすすめはこちらの3つ。
パドヴァコレクション
ウッドビー
メイフラワー
グリーンパンらしい白やピンクのフライパンなら、パドヴァコレクションかウッドビーが良いでしょう。パドヴァの方がハイグレードで、セラミックコーティングの熱伝導率が高いです。
メイフラワーはもっとも深さのあるタイプで、煮込み料理などに向いています。どこか懐かしさを感じる色合いと、アッシュウッドの取っ手がおしゃれ。料理ができる雰囲気を醸し出しています。
パドヴァコレクション
ウッドビー
メイフラワー
3つのシリーズを26cmサイズで比較すると…
項目 | パドヴァ | ウッドビー | メイフラワー |
---|---|---|---|
税込価格 | 11,000円 | 8,800円 | 8,250円 |
コーティング | プロ | ノーマル | ノーマル |
取っ手 | ステンレス | 樹脂 | 木製 |
深さ | 4.6cm | 4.7cm | 6.0cm |
重さ | 970g | 880g | 840g |
IH対応 | ○ | ○ | ○ |
公式限定クーポンとリサイクルを活用しよう
最後にちょっとしたお得情報です。
公式限定クーポン
公式限定リサイクル
グリーンパンを買うなら公式オンラインストア限定の「クーポン」や「リサイクル」を活用してみてはいかがでしょうか。
2022年11月現在、10%OFFクーポン(GREEN10)が発行されています。参考までに1周年記念では15%OFFクーポンが発行されました。
2周年記念があるか不明ですが、気になる人は2023年3月25日〜3月27日頃にチェックしてみましょう。
Amazonや楽天市場でも購入できます。
2050年も美しい地球であるために!
公式オンラインストアで購入すると、使い終わったフライパンを回収してくれます。グリーンパン1個の購入につき、素材やメーカーを問わず1個回収してくれる、エコなリサイクルシステムです。
以上、
グリーンパンの安全性についてでした。
ポイントをおさらいすると…
- 素材:有害な化学物質PFOAを含まない
- 使用:過熱時に有毒ガスが発生しない
- 企業:安全意識の高い欧米メーカー
人にも地球にも優しいグリーパンで料理しよう♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。